バイク好き1コマ  カワサキゼファー400

ネイキッドブームの火付け役となったバイクだ。

そんなゼファー400を説明しよう。

商標としてのZEPHYRは、アメリカの自動車メーカーであるフォード・モーターが自社製品用として既に取得していたが、川崎重工業としてはどうしてもこのモデルにZEPHYRと名付けたいためにフォードとの交渉を行い、名称の使用権を得たという経緯がある。それまでの国内二輪メーカー四社の製造するオートバイでは、燃料タンクのメーカーロゴとサイドカバーの車種名という配置が一般的な表記であったなかで、それとは逆に燃料タンクに車種名「ZEPHYR」とサイドカバーにメーカーロゴ「Kawasaki」を配したデザインも、当時は非常に新鮮であった。

当初は400ccモデルのみの計画であり、発売と同時に大量のバックオーダーを受けた際にも、「750ccモデルは出すつもりはない」というリリースがオートバイ専門誌に掲載されたが、日本国外からの要望も強く、1990年に750ccモデルの開発が開始し続いて1100ccモデルの開発も開始して、1992年に発売された。結果的に、どちらもロングヒット車種となっている。750ccモデルは、大型自動二輪の教習車としても用いられている。

400ccクラスでは、他社のネイキッドバイクに対抗するために4バルブ仕様のZEPHYRχが1996年登場したが、2バルブ仕様の初代モデルも2年ほど並行してラインナップされ続けた

2008年9月に自動車排出ガス規制が強化されることが決定したことから、750ccモデル・1100ccモデルとも2007年をもって一足速く販売終了となり、Z-1・Z-2の初期型モデルを髣髴させるグラフィック・パターンの「ファイナルエディション」が発売された。

そんなゼファー400を1年前までは乗っていたが、今はのっていない。機会があるならぜひ乗りたいものだ。